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第62回 「面接のドタキャン」
Author : セルナジャヤ M
Posted: 2010-09-17 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第62回 「面接のドタキャン」

「インドネシア人は面接に来ない」「約束に対する意識が薄い」と日系企業ご担当者から不満をいただくことがあります。日本人が歩んできた文化や考え方と大きく異なる、と言えばそれまでですが、なぜそういったことが起きるのでしょうか?
 まず、面接をドタキャンする理由として多いものを挙げてみました。

1.会社で突然のミーティングが入った
2.親族の病気、不幸、または自身の体調不良
3.交通渋滞、または雨が降った
4.家族に反対された

  これらは連絡もなしにドタキャンされることもありますが、面接をアレンジする我々は前日、当日と候補者へ電話をし、早めの出発を促し参加の可否を確認して いるにもかかわらず、その結果にふがいない思いをします。「面接に行かないと言えば申し訳ないと思った」「途中で気が変わった」という理由はおおかた想像 がつくものの、
“約束の概念”が薄いのは否めません。

 日ごろから転職活動をしているため頻繁に有給を取得できず、仕事の合間をぬって参加する者 が多いことも理由としてあります。
また、我々もどのようにしてご担当者へ納得いただけるのかと戸惑う点は「家族の反対」です。その理由は「夜のシフトがあ る」「勤務先が治安の良くない地域だ」などというものですが、家族の意見を尊重する国民性の違いがあります。

 そんな中、日本語を学習した候補者 の面接の遅刻率は比較的低く、参加できなくなった場合でも少なくとも事前の報告をいただけます。彼らは日本語だけでなく、「時間や規律に厳しい日本人」と いう文化も教わっているためだと思われ、「教育」がいかに大事かを考えさせられます。

 先日、わが社日本のグループ会社の担当者に聞いたところ、 「日本人は面接に遅れることはめったにないものの、内定後にドタキャンをする候補者が増えてしまい困っている」とのことでした。その主な理由は、家庭問題 や不況による就職難で“うつ”に悩まされる日本人が急増していることらしく、「急にやる気がなくなった」と逃げ出してしまうようです。そういった問題を未然に防ぐため、担当者は、うつ患者へ処方される薬の名称を事前に調べ、面談時に確認をすることはもちろんのこと、うつ特有の症状があるかどうかもみている ようです。

 「そのような候補者を採用でもすれば大変なことになった」と言われる企業ご担当者もいらっしゃいます。面接は「お見合い」、採用は「結婚」と、求められる有能な人材とめぐり合うまでは気長に耐えることも必要なのかもしれません。


時事速報インドネシア便掲載
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