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第65回 「日系特有のローカル化とは?」
Author : セルナジャヤ M
Posted: 2010-12-13 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第65回 「日系特有のローカル化とは?」

これまで現地のリクルート事情に携わるにあたり、なぜ日系企業と欧米系企業の従業員に対する賃金に大きな格差が生じているのか。そこに疑問を抱くようになりました。

  オペレーターやスタッフクラスの賃金はどの企業も大きな差はありませんが、役職者に対する賃金においては、日系企業とローカル系大手を含む欧米系企業とで は大きな格差が生じています。
例えば、マネジャークラスの平均基本賃金は日系で800万ルピア~。
それに対し、ローカル系大手を含む欧米系では1500万 ルピア~が一般的です。
両者の賃金に格差が生じているのは、「ローカル化」に大きな違いがあるからではないでしょうか。

 欧米系企業は 異文化対応にたけ、本社や取引先とのやり取りも多くが英語で行われていることから、外国人駐在員数を必要最低限にとどめています。また、社内での賃金格差 が出ることを問題とせず、実力に応じ部長や取締役といった、通常、日系企業では日本人が占めているクラスにも有能なインドネシア人を起用しています。要す るに、実力主義によるローカル化が進められています。

 逆に日系企業では言語や文化の障害により、日本人同士だけで取引が進められるケースも少な くないことから駐在員数は多くなり、そのコストによりローカル従業員の賃金が抑えられていると聞きます。また、「周りとのバランス」を重視する日系企業が 多いため、1000万ルピアを超える従業員の採用を控える傾向も強くあります。そのため管理や経営を任せることができる人材のリクルートは容易でなく、既 存従業員への「育成」が課題となってきます。

 これまでにもローカル化に成功した日系企業の事例をご紹介してきたように、「従業員との円滑なコ ミュニケーションを取る」「能力を認め、良い点を伸ばす」「従業員を信頼し、サポートする」など、従業員との間に信頼関係を築き、働きやすい環境を維持す ることが大事なようです。それは人材の流出を防ぐことにもつながり、円滑な育成が可能となります。

 また、ローカル化を推進していく上で、現地の事情や語学にたけ、長期で勤務することができる日本人の現地雇用の需要が高まっています。状況は売り手市場となっていますが、駐在員対応が必須でない職種から、検討を進められることも一つの手段ではないでしょうか。
 次回から連載で日本人現地採用について書いてみたいと思います。

時事速報インドネシア便掲載
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