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第103回 「高まる日本人現地採用」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-02-14 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第103回 「高まる日本人現地採用」

【インドネシア雇用事情】第103回 「高まる日本人現地採用」 

  一昨年ごろから東南アジアでの就職が日本のメディアで 注目されるようになりました。テレビでは、日本国内の経済の冷え込みと就職難が嘆かれるなか、仕事をした経験もほとんどない若者が東南アジアでの就職を果 たし、海外で活躍する姿が取り上げられています。さらに書店では東南アジアでの就職活動の指南書が並び、インターネットでも海外での就職についての情報が 簡単に得られるようになっています。そのように少しずつ海外での就職に対する敷居が低くなってきたのか、インドネシア現地での就職を求める日本人の方から の問い合わせは増え続けています。一方の会社側も、既存企業は社内体制の現地化、新規進出企業は即戦力のための原動力として日本人現地採用の力を必要とし ています。そのため会社もこれまで以上に現地採用に関心を持ち、業種を問わず求人案件も増え始めています。

 ところが、どうやら日本人の 採用を考える会社は新たな問題に直面しているようです。ひとつに、日本からの求職者の幅が広がっていることが挙げられます。これまでは海外での留学や勤務 の経験がある方が多かったのですが、最近はそうとも限りません。これまで日本でずっと働いてきて海外で生活したことのない方や、海外に出たことのない方さ えいます。これは専門的な知識や経験を求める会社からすると良いことなのかもしれませんが、はじめての海外で生活も仕事もとなると簡単ではありません。求 職者が現地で生活していくことができるかどうかの判断が求められるとともに、仕事に集中できるよう生活する上でのサポートが求められるでしょう。

  それでは、既にインドネシア国内で働いている日本人の方を採用するのはどうでしょうか。実はここ数年間で日本人現地採用を募集する会社の提示給与相場はそ れほど上がっていません。ですが、インドネシアで働く現地採用者の多くは毎年の契約更新の際に昇給を受けているのです。そのため、当地で長く働いている現 地採用者になると、転職時の給与に折り合いがつけにくくなっているのが実情です。また現地採用者は通常1年間の契約で働いている場合が多く、採用するタイ ミングの調整も必要になります。

 もう一つ、忘れることができないのが就労ビザの問題です。東南アジアの他国と比べて比較的取得しやすい と言われたのがインドネシアでした。ところがインドネシアでも就労ビザの取得条件は年々厳しくなるばかりです。最近では「採用される職種に関わる学歴や職 務経験」もしっかり備わっていないとビザ申請が通りにくくなってきています。特に金融関係の会社で働く外国人は「Fit&Proper Test」という 適性試験に合格しなくてはならないという新たな制度も導入されています。

 求職者と求人が同様に増えているものの、会社側が採用したい人材の条件はますます厳しくなることが予想される一方、優秀な人材の数が増えたという実感はありません。今後もやはり優秀な人材の売り手市場は続きそうです。
(時事速報インドネシア便掲載)
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