第113回 「外国人の高齢保障(JHT)」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-12-12 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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BPJS KETENAGAKERJAANには、従来のJAMSOSTEKと同様のJKK(労災保障)、JHT(高齢保障)、JKM(死亡保障)に加えて 年金制度が追加されることになっています。今回お話するJHTは、月々固定給5.7%にあたる保険料のうち会社が3.7%、従業員が2%をそれぞれ負担 し、積み立てる高齢保険です。積立金には月々の保険料に加えて、積み立てられた金額への利子が加えられます。この保険は通常55歳に達した場合、もしくは 加入期間が最低で5年を満たした場合などに積立金の引き取りが可能になります。そこで疑問が生じますが、私たち外国人の場合にも同様の規定が適用されるの でしょうか。駐在員の方ですと3年から5年で帰任してしまう場合も多く、積み立てた保険料が無駄になってしまうのでしょうか。
実は、イ ンドネシアを出国して戻らない場合には加入期間が5年未満であっても積立金を引き取ることが可能です。JHT申請用紙にBPJS保険証、パスポート、 KITAS(暫定滞在許可)、積立金の送金先口座通帳を添えて申請すれば、1週間ほどで積立金を受け取ることができます。就労を終了し、出国することを証 明する書類が必要になることから、EPO(出国許可)の手続きを行った後にパスポートをもとに手続きすることになります。今後、加入することになると決し て小さな金額ではありませんので、帰任時に申請することを忘れないようにしましょう。 (時事速報インドネシア便掲載)
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-12-12 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第113回 「外国人の高齢保障(JHT)」
今年も残すところわずかとなりました。新たな社会保障プログラムにおける「BPJS KESEHATAN(健康保険)」への加入期限が来月に迫りました が、企業が準備する既存の保険と新たな社会保障との兼ね合いの問題やBPJSの保障体制が不十分なこともあって、企業による従業員の加入登録は順調に進ん でいないようです。一方で、私たち外国人労働者にとってはもう一つの「BPJS KETENAGAKERJAAN(労働者社会保障)」への加入義務も 2015年7月に迫ってきています。今回はそのうち、「JHT(ジェーハーテー)」と呼ばれる高齢保障について外国人の場合をお話したいと思います。BPJS KETENAGAKERJAANには、従来のJAMSOSTEKと同様のJKK(労災保障)、JHT(高齢保障)、JKM(死亡保障)に加えて 年金制度が追加されることになっています。今回お話するJHTは、月々固定給5.7%にあたる保険料のうち会社が3.7%、従業員が2%をそれぞれ負担 し、積み立てる高齢保険です。積立金には月々の保険料に加えて、積み立てられた金額への利子が加えられます。この保険は通常55歳に達した場合、もしくは 加入期間が最低で5年を満たした場合などに積立金の引き取りが可能になります。そこで疑問が生じますが、私たち外国人の場合にも同様の規定が適用されるの でしょうか。駐在員の方ですと3年から5年で帰任してしまう場合も多く、積み立てた保険料が無駄になってしまうのでしょうか。
実は、イ ンドネシアを出国して戻らない場合には加入期間が5年未満であっても積立金を引き取ることが可能です。JHT申請用紙にBPJS保険証、パスポート、 KITAS(暫定滞在許可)、積立金の送金先口座通帳を添えて申請すれば、1週間ほどで積立金を受け取ることができます。就労を終了し、出国することを証 明する書類が必要になることから、EPO(出国許可)の手続きを行った後にパスポートをもとに手続きすることになります。今後、加入することになると決し て小さな金額ではありませんので、帰任時に申請することを忘れないようにしましょう。 (時事速報インドネシア便掲載)