第１１５回 「２０１５年、ジャカルタの最低賃金」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2015-02-13 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
Share this post :
最低賃金には地域別最低賃金と産業別最低賃金があり、地域別最低賃金は賃金委員 会が提案する最適生活水準をもとにそれぞれの州もしくは県・市の知事・市長が決定しますが、産業別最低賃金は地域別最低賃金をもとに各セクターごとの経営 者協会と労働組合による二者協議の合意で決定されます。最適生活水準のような基準がなく、各セクターごとに必要と思われる額面を話し合いで決定するため、 ある意味で上限がないのが特徴です。
今年のジャカルタの産業別最低賃金は、建築・公共事業、化学・エネルギー・鉱業、金属・電子・機 械、保険・金融、飲食、製薬・健康、繊維・衣服・皮、観光、通信、小売り分野が対象とされ、さらに各分野で細かく設定された業種ごとに最低賃金が定められ てれています。昨年は地域別最低賃金に対し自動車分野が最も大きい１７％、繊維・小売り分野で最低の５％という数字を見ると、今年の金属・電子・機械分野 での産業別最低賃金はとても大きい印象を受けます。
今回の規定も１月１日までさかのぼって適用されるので、ジャカルタの企業は該当する 従業員の賃金を再調整しなくてはなりません。その際には最低賃金は固定手当を含む固定給がベースになることと、勤続１年未満の従業員に適用されるセーフ ティーネットのため２年目以降の従業員は最低賃金で雇用できないことに留意しましょう。
（時事速報インドネシア便掲載）
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2015-02-13 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
Share this post :
| Tweet |
第１１５回 「２０１５年、ジャカルタの最低賃金」
２０１５年１月３０日にジャカルタ首都特別州の産業別最低賃金がようやく決まりました。１５年の産業別最低賃金に関する州知事規定１５年第２０号による と、金属・電子・機械分野の一部ではジャカルタの地域別最低賃金である２７０万ルピアをおよそ３１％も上回る３５５万ルピア、繊維・衣服・皮分野では地域 別最低賃金と同額の２７０万ルピアと設定されています。最低賃金には地域別最低賃金と産業別最低賃金があり、地域別最低賃金は賃金委員 会が提案する最適生活水準をもとにそれぞれの州もしくは県・市の知事・市長が決定しますが、産業別最低賃金は地域別最低賃金をもとに各セクターごとの経営 者協会と労働組合による二者協議の合意で決定されます。最適生活水準のような基準がなく、各セクターごとに必要と思われる額面を話し合いで決定するため、 ある意味で上限がないのが特徴です。
今年のジャカルタの産業別最低賃金は、建築・公共事業、化学・エネルギー・鉱業、金属・電子・機 械、保険・金融、飲食、製薬・健康、繊維・衣服・皮、観光、通信、小売り分野が対象とされ、さらに各分野で細かく設定された業種ごとに最低賃金が定められ てれています。昨年は地域別最低賃金に対し自動車分野が最も大きい１７％、繊維・小売り分野で最低の５％という数字を見ると、今年の金属・電子・機械分野 での産業別最低賃金はとても大きい印象を受けます。
今回の規定も１月１日までさかのぼって適用されるので、ジャカルタの企業は該当する 従業員の賃金を再調整しなくてはなりません。その際には最低賃金は固定手当を含む固定給がベースになることと、勤続１年未満の従業員に適用されるセーフ ティーネットのため２年目以降の従業員は最低賃金で雇用できないことに留意しましょう。
（時事速報インドネシア便掲載）
