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第8回 イスラム断食明け大祭の対処
Author : セルナジャヤ 高橋
Posted: 2005-09-29 00:00:00 | Category:
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第8回 イスラム断食明け大祭の対処


早いもので今年もレバラン(イスラム断食明け大祭)が近づいてきました。
イスラム教徒が大半を占めるインドネシアにとって、レバランは最も重要なイベントです。企業にとっても、大祭手当(THR)支給やプアサ(断食)対応などで一大行事といえるでしょう。今回はレバランにちなんだ雇用事情についてお話したいと思います。

 ◇手当7日以前に支給、断食中は教徒に配慮

○大祭手当(THR)について
  大祭手当(THR)とは、3カ月以上勤続している会社と雇用関係のあるすべての労働者に、大祭の7日前までに支給しなければいけないものです。大祭日の 30日以前に退職した従業員(ただし、契約社員は除く)も支給対象となっています。金額については1年以上勤続している労働者に対しては、少なくとも固定 賃金の1カ月分、1年未満の場合は勤続期間に比例して支給すると規定されています。(労働相規定1994年第4号第3、4、5、6条)
 
  宗教大祭はクリスマスなど各宗教によって異なりますが、レバランにほかの宗教の労働者にも同時に支給している企業がほとんどのようです。日本人現地採用に ついては、「現地採用なのでローカルスタッフ同様に支給」「大祭手当ではなくボーナスとして支給」「年俸制なので支給なし」など企業によってさまざまなよ うですので、採用の際には雇用契約書に明記した方が良いでしょう。

○プアサ(断食)について
 プアサとは、レバラン前の1カ月間 (ラマダン月=イスラム暦第9月)に行う断食のことで、日出から日没まで一切飲食ができません。今年のレバランは11月3日と4日で、プアサ(断食)は 10月3日ごろから始まります(最終的には宗教相による会議で決定)。この時期、「従業員の集中力や気力が欠ける」とよく耳にしますが、ある程度避けられ ないことだと思います。そのために、就業開始時間を早めたり、イスラム教徒には昼食時間を短縮して、その分就業終了時間を繰り上げるなどの配慮をしている 企業も多くみられます。また、個人でもイスラム教徒の前ではたばこを吸わない、飲食を控えるなど気配りすることも必要だと思います。

○レバラン休暇について
 レバラン休暇は各企業によって異なりますが、一般的に製造業はレバラン前後(土日を含め)1週間~2週間、駐在事務所やサービス業などはカレンダー通りのところが多いようです。

○その他
 リクルート事情としては、大祭手当(THR)支給後に退職や転職する傾向がみられます。また「レバラン休暇に田舎に帰った従業員がそのまま戻ってこなかった」という話も珍しくはないので、急な欠員対策もレバラン後には必要になるかもしれません。

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