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第90回 「ホワイトカラーの賃金上昇率は
Author : セルナジャヤ 森
Posted: 2013-01-25 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第90回 「ホワイトカラーの賃金上昇率は

第90回 「ホワイトカラーの賃金上昇率は?」

  2013年の最低賃金は、ジャカルタ特別州で前年比 43.9%増の月額220万ルピア(約2万円)、その他ジャカルタ周辺地域でも前年比40%を超える上昇率となり、今年の春闘は例年にない波乱の幕開けと なりそうです。最低賃金が高騰した現在、ホワイトカラーの賃金上昇率の予想はどうなのでしょうか?

 ◇予想される賃金上昇率
クラス               予想される賃金上昇率
役職を持たないスタッフクラス 15%~30%アップ
役職者クラス           5%~10%アップ

 ◇スタッフクラス
  各企業によって異なるものの、賃金の上昇は物価上昇率、会社の業績や従業員に対する評価などを用い、経営者によって判断されるものですが、13年は最低賃 金が異常とも言える高騰をみせたことにより、「ブルーカラー」と「ホワイトカラーの新入社員クラス」の賃金の差が縮まることとなります。そのため、従業員 同士の摩擦を防ぐために、ホワイトカラーのスタッフクラスについては相応の昇給をしなければならないと考えます。

 ◇役職者クラス
  各企業によって異なるものの、アシスタントマネジャーなどの役職者クラスにおいては、既に相応の賃金を支給していると想定されることから、最低賃金高騰に よる影響は小さいと考えます。とは言いながらも、それらの役職者に対し、昇給率を低く調整すると不満を持つ者も出てくることが考えられますので、十分な説 明を行う必要があるかも知れません。

 ◇「ブルーカラー」と「ホワイトカラー」の違いは?
 インドネシアでよく使われる「ブルーカラー」とは、工場の作業員(オペレーター)や運転手、オフィスボーイなど、最低賃金額(またはその額に近い賃金)で就労する従業員が挙げられます。
 一方、「ホワイトカラー」とは、経理、総務、営業、管理職など、多くは専門学校や大学の卒業資格を持つとされるスタッフクラス以上という理解で使用されることが多いようです。

 ◇賃金の見直し時期は?
 ホワイトカラーの賃金の見直し時期については就業規則に定めることが一般的とされます。各社とも賃金の見直し時期は異なるものの、比較的多くの日系企業では毎年4月とされているようで、同月より新しい賃金にて支給をされています。

 ◇毎年、昇給しなければならないのか?
 毎年の必要はなく、法律による規定もありません。しかし、毎年のように物価の上昇が続くインドネシアでは「今年も昇給されるものだ」と考える従業員は決して少なくなく、昇給は半ば“常識化”していると言えます。

 ◇今後の見通しについて
  2014年は大統領選挙を控えているため、「有権者」であることを楯に、政府の足元を見透かした労働者団体による最低賃金値上げの動きはエスカレートする と考えられます。そうなると、従業員数を増やさず「機械化」を図る企業や、低賃金の地方または他国への投資に切り替える企業が増えるなどの影響が出るもの と思われます。今後は従業員の増員にも慎重にならざるを得ないでしょう。
(時事速報インドネシア便掲載)
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