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第102回 「新たな社会保障制度(BPJS)」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-01-17 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第102回 「新たな社会保障制度(BPJS)」

「新たな社会保障制度(BPJS)」 

 今、世間を騒がせているBPJS(ベーページェーエ ス)をご存じでしょうか。BPJSはこれまでのJAMSOSTEKに代わり、2014年1月1日より新たにスタートした社会保障制度のことです。以前から 社会保障制度が変わることについては発表されていましたが、対象者や保険料など具体的な規定が発表されたのは実施を直前に控えた12月末になってのことで した。実際のところ、どこが変わるのかまだよく分かっていない方も多いのではないでしょうか。

 BPJSの全体像としては、従来の JAMSOSTEKの枠組みとほぼ同じで、大きく分けて健康保険(BPJS KESEHATAN)と社会保障(BPJS  KETENAGAKERJAAN)から成り立っています。このうち今回の発表では健康保険について定められました。もう一方の社会保障については、従来の 労災・老齢・死亡に加えて新しく年金制度が追加されるようですが、現在のところ明確な規定の発表はまだありません。

 JAMSOSTEK の健康保険(JPK)では、民間保険の加入や会社からの医療手当があれば加入は義務化されていませんでしたが、BPJSでは全てのインドネシア国民が加入 対象となります。つまり会社の全ての従業員とその家族の加入が義務となります。私たち外国人の就労者も例外ではありません。6カ月以上就労する外国人も同 様に加入対象とされています。JPK加入者は1月1日よりBPJSへの移行が決められているため、早急に手続きを行う必要があります。外資系の会社では JPKに加入していない場合も15年1月1日までには全ての従業員の登録手続きを終えなければなりません。

 健康保険の保険料については 会社が従業員の負担額分を給与から差し引き、会社の負担額分と合わせてBPJSに支払うことになっています。従来のJPKの保険料は全てを会社が負担して いましたが、新たな健康保険では従業員も保険料の一部を負担します。保険料は14年1月1日から15年6月30日までは固定給の4.5%とし、そのうち 4%を会社、0.5%を従業員が負担することになりました。保険料はインドネシア社会や経済の発展にともなって2年に1度は見直されることになっており、 すでに15年7月1日以降の保険料は固定給の5%になることが決まっています。この健康保険では従業員と配偶者、および子ども3人までの計5人が保証され ており、さらに1人あたり固定給の1%を従業員が負担することで4人目以降の子ども、両親や家政婦も加入することができます。

 BPJS の施行が始まり、会社も対応を練らなくてはなりません。まず登録手続きを行う従業員の家族の確認が必要です。あまり家族が多いと手続きに要する時間も手間 も膨らんでしまうため、会社から登録できる人数に制限を設ける必要があるかもしれません。また保険料の負担についてはこれまでの老齢保障(JHT)のよう に福利厚生の一部として会社が全て負担することもできます。どちらも新たな制度の導入で各社によって対応の分かれる部分だと思いますので、今後社内での検 討が求められるでしょう。
(時事速報インドネシア便掲載)
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