第106回 「時間の意識を高めるために」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-05-19 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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いろいろな方からお話をうかがっていると、「インドネ シア人は時間にルーズだ。朝は出勤時間に遅れてくるし、お昼も勤務時間になっても休憩から戻ってこない」と嘆いておられるのをよく耳にします。同じような 問題で頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。確かにインドネシア人は時間に厳しい日本人からすると、時間にルーズかもしれません。ですが、どうに もならないものと諦めてしまっては仕事に支障を来してしまいます。従業員がきっかり勤務時間に出社するような社内規定の策定に工夫を凝らし、また徹底する ことで勤務時間を守る職場を実現することは、業務効率を向上するために一番に優先すべきものではないでしょうか。
皆勤手当、精勤手当を知ってい ますか。どちらも出勤状況に応じて支給される手当を指します。皆勤手当は給与計算期間である1カ月間に欠勤、遅刻、早退が全くなかった場合に支給される手 当で、一度でも欠勤や遅刻があると一切の手当が支給されません。一方の精勤手当は真面目に出勤して勤務していた場合に支給される手当のことです。皆勤手当 と違い、当日の勤務に欠勤、遅刻、早退がなければ1日毎に支給されるものであったり、給与計算期間の欠勤などが一定日数以内であれば支給されるものです。
このような皆勤手当や精勤手当を活用することで従業員の時間に対する意識を高めることが期待できます。ただ、皆勤手当にした場合、一度遅刻してしまうと手 当がなくなってしまうため、気持ちが途切れやすいというデメリットも考えられますので注意が必要です。皆勤手当や精勤手当については労働法などの法令で定 められていないので、工夫を凝らすことにより、従業員がより時間を意識するような仕掛け作りが可能です。これを利用しない手はないでしょう。
そ うは言っても、まずは上司の立場である人が率先して時間を守り、規範を示すことが何より大切であることを忘れてはなりません。皆勤手当や精勤手当は、従業 員の時間意識が希薄な間は非常に有効な手段となりますが、時間意識の強い職場では当然ながら支給する必要のないものです。少しずつでも時間の意識を職場に 根付かせて、メリハリのある職場で仕事をしたいですね。 (時事速報インドネシア便掲載)
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2014-05-19 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
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第106回 「時間の意識を高めるために」
第106回 「時間の意識を高めるために」いろいろな方からお話をうかがっていると、「インドネ シア人は時間にルーズだ。朝は出勤時間に遅れてくるし、お昼も勤務時間になっても休憩から戻ってこない」と嘆いておられるのをよく耳にします。同じような 問題で頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。確かにインドネシア人は時間に厳しい日本人からすると、時間にルーズかもしれません。ですが、どうに もならないものと諦めてしまっては仕事に支障を来してしまいます。従業員がきっかり勤務時間に出社するような社内規定の策定に工夫を凝らし、また徹底する ことで勤務時間を守る職場を実現することは、業務効率を向上するために一番に優先すべきものではないでしょうか。
皆勤手当、精勤手当を知ってい ますか。どちらも出勤状況に応じて支給される手当を指します。皆勤手当は給与計算期間である1カ月間に欠勤、遅刻、早退が全くなかった場合に支給される手 当で、一度でも欠勤や遅刻があると一切の手当が支給されません。一方の精勤手当は真面目に出勤して勤務していた場合に支給される手当のことです。皆勤手当 と違い、当日の勤務に欠勤、遅刻、早退がなければ1日毎に支給されるものであったり、給与計算期間の欠勤などが一定日数以内であれば支給されるものです。
このような皆勤手当や精勤手当を活用することで従業員の時間に対する意識を高めることが期待できます。ただ、皆勤手当にした場合、一度遅刻してしまうと手 当がなくなってしまうため、気持ちが途切れやすいというデメリットも考えられますので注意が必要です。皆勤手当や精勤手当については労働法などの法令で定 められていないので、工夫を凝らすことにより、従業員がより時間を意識するような仕掛け作りが可能です。これを利用しない手はないでしょう。
そ うは言っても、まずは上司の立場である人が率先して時間を守り、規範を示すことが何より大切であることを忘れてはなりません。皆勤手当や精勤手当は、従業 員の時間意識が希薄な間は非常に有効な手段となりますが、時間意識の強い職場では当然ながら支給する必要のないものです。少しずつでも時間の意識を職場に 根付かせて、メリハリのある職場で仕事をしたいですね。 (時事速報インドネシア便掲載)