第114回 「2015年インドネシアの日本人現地採用の動向」
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2015-01-21 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
Share this post :
私の感じるところ、日系企業の日本人現地採用の熱は冷めるどころか、ますます高まっているように思い ます。昨年までは営業職の求人が多くみられましたが、最近では事務、経理、事務所長などの職種の求人案件数も増え、より幅広い場面で日本人現地採用が求め られるようになってきたと言えるでしょう。全体的な求人数を見ても昨年より増え続けています。
しかし、インドネシアで就職が決まる求職者の数は 思うようには増えていないようです。求人が増えているのに採用が増えないのは、日本人の海外就職希望者が減っているためではありません。インドネシアで就 職を希望する人の当社への問い合わせは今のところ減っていませんし、海外での仕事を見据えてフィリピンで英語を学ぶ人の数は増えていると聞いています。
ところが、インドネシア人の就労機会を守る目的で、昨年ごろより就労ビザの窓口規制が強化され始めました。これを受けて、これまでインドネシアで就職がで きた人が年齢、学歴、職務経験が原因でビザが取得できないケースが増えています。さらに今後も外国人の就労条件は厳しくなることはあっても緩和される様子 はなく、日本人現地採用を考える日系企業は人材の採用にこれまで以上に慎重にならざるを得ません。同様に海外就職希望者にとってもインドネシアは就労ビザ の取得が厳しいというイメージが定着し始めています。今年、インドネシア政府がどのようなビザ規制を策定し、どこまで実施を徹底するかに人材の流動も大き く左右されそうです。
(時事速報インドネシア便掲載)
Author : セルナジャヤ 蛇草
Posted: 2015-01-21 00:00:00 | Category: 時事速報インドネシア
Share this post :
Tweet |
第114回 「2015年インドネシアの日本人現地採用の動向」
2014年2月に「高まる日本人現地採用」というタイトルの記事を書きました。昨年初めごろは、東南アジアでの就職が日本のメディアで注目を集め、これ まで海外に関わりのなかった若者たちが日本を飛び出し、インドネシアを含むアジア各国で仕事を求めている、一方の日系企業は社内体制の現地化、新規進出企 業にとっては即戦力として日本人現地採用を必要としている、という内容でした。あれから1年が過ぎましたが、インドネシアにおける日本人現地採用の動向は どのように変わったのでしょうか。私の感じるところ、日系企業の日本人現地採用の熱は冷めるどころか、ますます高まっているように思い ます。昨年までは営業職の求人が多くみられましたが、最近では事務、経理、事務所長などの職種の求人案件数も増え、より幅広い場面で日本人現地採用が求め られるようになってきたと言えるでしょう。全体的な求人数を見ても昨年より増え続けています。
しかし、インドネシアで就職が決まる求職者の数は 思うようには増えていないようです。求人が増えているのに採用が増えないのは、日本人の海外就職希望者が減っているためではありません。インドネシアで就 職を希望する人の当社への問い合わせは今のところ減っていませんし、海外での仕事を見据えてフィリピンで英語を学ぶ人の数は増えていると聞いています。
ところが、インドネシア人の就労機会を守る目的で、昨年ごろより就労ビザの窓口規制が強化され始めました。これを受けて、これまでインドネシアで就職がで きた人が年齢、学歴、職務経験が原因でビザが取得できないケースが増えています。さらに今後も外国人の就労条件は厳しくなることはあっても緩和される様子 はなく、日本人現地採用を考える日系企業は人材の採用にこれまで以上に慎重にならざるを得ません。同様に海外就職希望者にとってもインドネシアは就労ビザ の取得が厳しいというイメージが定着し始めています。今年、インドネシア政府がどのようなビザ規制を策定し、どこまで実施を徹底するかに人材の流動も大き く左右されそうです。
(時事速報インドネシア便掲載)